2023年のノーベル生理学・医学賞に新型コロナのmRNAワクチン開発のカリコ、ワイスマン氏に
左からカリコ氏、ワイスマン氏
カリコーカリタン:ハンガリー生まれ。父親は精肉業で母親は事務員だった。
小中学校で生物学に興味を持つ。高校で生物学で最優秀の生徒に与えられる賞を受賞。大学在学中からRNA研究に取り組み、国の奨学金を得て研究者生活を送っていた。がハンガリー経済が社会主義の一党独裁で疲弊しRNA研究の予算が打ち切られ、1985年には事実上失業したがアメリカのテンプル大学に同年に招聘されることが決まった。全財産は知人に車を売却して得た現金を闇市で両替した約900英ポンドだったが、当時のハンガリー政府は100米ドル相当の外貨を国外に持ち出すことを禁じていたため、2歳の娘が持っていたテディベアの中に隠して出国、親戚もおらず頼れる者がいない中。最初の給与が出る30日後までこの資金で生活した.アメリカでは免疫学者ドリュー・ワイスマンとの共同研究で mRNAの臨床研究。2020年には、この技術がファイザーとバイオンテクが共同開発したCOVID-19ワクチンにも応用された。同じ技術が、モデルナのワクチンにも応用された。