骨粗鬆症の診断と治療
骨密度測定装置 |
骨粗鬆症は骨の量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
近年寿命が延び、高齢者人口が増えてきたため、特に問題になってきています。日本では、骨粗鬆症の患者数は、男性が約100万人といわれているのに対して、女性では800万人に迫っており、その予備軍を含めると約2,000万人と推定されています。高齢者人口の増加に伴ってその数は増える傾向にあります。
高齢者の寝たきりの原因のうち約20%が「骨折」といわれています。中でも「大腿骨(だいたいこつ)」という太ももの骨の骨折が問題となります。つまり、骨折をきっかけに寝込んでしまうと、骨折が治った後も自力で歩くことが困難になってしまうのです。
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大腿骨頸部骨折の発生率 |
骨量は、男女ともに20歳代半ばまで増え続け、その後、男性では高齢になるにつれてゆっくりと減っていきます。
一方、女性では閉経するまではゆっくりと減りますが、その後、女性ホルモンがなくなると同時に急速に減りはじめます。特に、閉経直後の約10年間では約15%も減ってしまいます。
骨粗鬆症は、骨折するまでは自覚症状がほとんどでませんから、更年期になったら全員が、一度は検査を受けるようにしましょう。女性でも男性でも、年齢に関わらず、数年に一回は検査を受けるのが理想的です。
治療は運動、食事療法の他に最近はかなり効果のある多種類の骨粗鬆症の薬があります。
高齢になるとともに、男女とも増加しますが、女性の方が多く発生(赤)します。
また、男女ともに時代と共に増えていることがわかります。
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骨粗鬆症の検査をご希望の方はお気軽にご相談ください。