ちりょう直腸電子内視鏡で自分の肛門の状態が見られる!
当院の直腸電子内視鏡 |
当院の得意な治療の一つに肛門疾患の治療があります。
肛門から直腸の状態を検査するには、従来は暗い豆電球のついた肛門鏡で検査していました。これは医師しか観察できず自分の状態がどんな風になっているのか患者さんには説明してもわからないことがありました。
当院の電子直腸鏡は検査中にテレビに写して見ることができ肛門から直腸まで詳細な病変もよくわかります。
また、治療を行う際にもよく見ることができます。痛みはほとんどなく、結果は電子カルテに保存でき、以前の状態と比べることができます。
自分で自分の肛門の状態が見ることができ納得することでしょう。
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内痔核の程度について
内痔核は症状により下記のようにⅠ〜Ⅳ度に分類されます。
Ⅰ度 |
痔核を認めるが脱出しない。
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Ⅱ度 |
排便時に脱出するが、排便後は自然に肛門内に戻る。
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Ⅲ度 |
排便時に脱出して、自然には肛門内に戻らず、指や手で肛門内に戻す。
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Ⅳ度 |
脱出したままで、肛門内に戻すことができない。
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痔核の治療
- 坐剤、軟膏、経口薬
- 腫れや痛みを取る坐剤や軟膏で、止血剤や抗菌剤等を含むものがあります。
- 注射療法
- 内痔核に薬液を直接注射して治療する方法で薬液によりPAOとALTAの2種類があります。
- 【ALTA】
- 痔核に注射、痔核の縮小を促します。入院が必要となることがありますが、効果は手術に匹敵します。外来にて可能。
- 【PAO】
- I ~ II 度の内痔核に硬化剤(Phenol Almond Oil)を注射して繊維化を起こさせ、痔核を縮小し治療する方法です。痔出血の治療にはとても有効です。外来にて可能で痛みはほとんどありません。
- 結紮(けっさつ)療法
- II ~ III 度の内痔核を縛って脱落させ痔核を取る方法です。外来で可能です。
- 焼灼(しょうしゃく)療法
- 最近ではマイクロウェーブを使って痔核を凝固(かためてしまう)する方法があります。
- 手術療法
- 入院しての本格的手術療法。
- 現在広く行われているのは、ミリガン-モルガン氏法の改良法で、(粘膜下)結紮切除半閉鎖法です。
当院では、上記1、2、3を外来治療にて日帰り治療を行なっております。局所麻酔時の注射の痛みだけでほとんど痛みはありません。
肛門の痛みには外痔核、内痔核、裂肛、肛門周囲膿瘍などがあります。
外来にて処置、手術をすることで痛みがとれる場合がほとんどです。
※違和感や自覚症状を感じる方は「肛門疾患自己診断チェック」をお試しの上、お早めにご相談ください。
痔や肛門の痛み、下血でお悩みの方は
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