無職経験で脳卒中リスク「医療新世紀」
【配信共同通信社 2017年5月23日】
失業などで無職になった経験がある人は、継続的な有職者に比べ、脳卒中の発症や、そのために死亡するリスクが高いことが、国立がん研究センターの調査で分かった。
全国9地域に住む40~50代の男女4万2千人を1990年代前半から平均15年間追跡。研究参加時と5年後の就労状況、その後の脳卒中との関係を調べた。
無職経験者を「継続的に無職」「仕事を失った」「再就労した」に分けて分析すると、仕事を失うと男女とも発症・死亡のリスクは上がったが、男性のみ、再就労でもリスクが高くなっていた。同センターは「再就労者の健康管理にも注意が必要と考えられる」としている。