牛乳摂取と認知障害は関連するのか
【ケアネット 2017年1月14日】
牛乳摂取と認知障害との関連性を調査したいくつかの疫学研究における結果は一致していない。今回、中国人民解放軍総合病院のLei Wu氏らが牛乳摂取量と認知障害の関連についてメタ解析を行ったところ、これらに有意な逆相関を認めた。
・計1万941人の参加者を含む7報を同定した。
・牛乳の最高摂取レベルは、認知障害リスクの低下と有意に関連しており、統合OR (95%CI)は0.72(0.56~0.93)であった。なお、有意な異質性が認められた(I2=64%、p=0.001)。
・サブグループ解析によると、虚血性脳卒中患者での牛乳摂取量と認知障害リスクの関連がより顕著であった(1つの研究に基づく)。
・牛乳摂取量と認知障害との有意な逆相関がみられたのはアジア人のみであり、アフリカ人では有意ではないが傾向が認められた。