やぶ医者大賞:地域医療に励む若手医師2氏を表彰 11月、シンポと表彰式
【毎日新聞社 2016年9月26日】
養父市は24日、へき地で地域医療に励む若手医師をたたえる第3回「やぶ医者大賞」に、滋賀県東近江市の東近江市永源寺診療所長の花戸貴司医師(46)と、徳島県美馬(みま)市の美馬市国民健康保険木屋平診療所長の藤原真治医師(46)が選ばれた、と発表した。11月26日午後1時、養父市広谷の市立ビバホールで、「へき地医療を考えるシンポジウム」と2人の表彰式がある。
養父市によると、西日本4県から5人の応募があり、養父市医師会の井上正司会長、神戸大大学院の岡山雅信・特命教授ら10人による審査で決まった。
花戸医師は、人口約5800人、高齢化率30%を超える地域で、訪問診療に積極的に取り組み、多職種連携チームのリーダー的な存在として、在宅でのみとりを含む地域医療に取り組んでいる。
藤原医師は、人口約750人、高齢化率5割を超える過疎・高齢化が進む山村で、住民や薬剤師が設立したNPO法人とともに、保健・医・薬・福祉・住民が連携した地域医療を展開している。
審査会後、井上会長らは記者会見し「2人はともに高齢化率の高い地域で在宅医療に熱心に取り組んでいる」と高く評価した。
やぶ医者大賞は、ヤブ医者の語源が「養父にいた名医」だったことにちなみ、養父市が地域医療などの発展に寄与するため創設した。