セルフメディケーション支援の一環に
DeNAの遺伝子検査サービスを薬局で販売開始
【野村 和博=日経ドラッグインフォメーション 2014年12月12日】
ディー・エヌ・エーの子会社DeNAライフサイエンスは、これまでインターネットで提供していた遺伝子検査サービス「MYCODE(マイコード)」を、12月8日から薬局などの実店舗でも販売を開始したことを明らかにした。
同社のMYCODEは2014年8月からサービスを開始していたもので、自宅で唾液を採取して同社の検査施設に送付し、結果を受け取る仕組み。申し込みはインターネット上で受け付けていたが、実店舗での販売は初めて。12月8日から販売を開始している薬局は「グリーンメディックイオン局」(大阪府豊中市)の1店舗。このほか、スポーツクラブ「東急スポーツオアシス」19店舗、「セントラルスポーツ」10店舗、ヨガスタジオ「東京マルシェ」2店舗でも販売を順次開始している。
MYCODEのサービス内容は、唾液から遺伝子情報を読み取ることで、体質や疾患発症リスクを解析して患者に報告するもの。検査項目の数に応じて価格が決まっており、病気(癌・生活習慣病)、体質・ダイエット・美容に関連する約280項目を検査する「オールインワン280+」(2万9800円)のほか、100項目を検査する「ヘルスケア100+」(1万9800円)、30項目を検査する「カラダ30+」(9800円)がある(価格は税別)。
グリーンメディック(大阪府豊中市)代表取締役の多田耕三氏は、「薬局で遺伝子検査サービスを販売するのは、患者によるセルフメディケーションの支援のため。多様な健康情報が氾濫する中、MYCODEはエビデンスに基づいたツールの一つであり、健康に悩みを抱える患者にこうした手段があることを伝えるのは薬局の重要な役割だと考えた。DeNA社には私の方からアクセスして販売契約を締結した」と話す。同社では他の2つの店舗でも随時取り扱いを開始する予定。