リンゴやナシに脳卒中予防効果
脳卒中リスクが52%減少
【2011年12月11日】
10年間の追跡期間中に脳卒中は233件確認された。
緑色,椎色・黄色,赤色・紫色の各グループでは,脳卒中との関連は認められなかった。しかし白色の果物・野菜を多く取る人では,摂取量の少ない人より,脳卒中リスクが52%低いことが分かった。
白色グループの果物の摂取量が25g/日増えるごとに,脳卒中リスクは9%ずつ減少した。ちなみにリンゴ1個の平均重量は120gである。
OudeGriep氏は「脳卒中予防のため,白色の果物と野菜を多く取ることは有益と考えられる。例えば,リンゴを1日一個食べれば,白色の果物・野菜の摂取量を簡単に増やすことができると指摘。一方で「ほかの色の果物・野菜にも別の慢性疾患を予防する効果があると考えられ,色にかかわらず果物と野菜を多く取ることは依然として重要である」と述べている。
リンゴとナシには食物繊維のほか,ケルセチンと呼ばれるフラボノイドが多く含まれている。今回の研究で,白色グループにはリンゴとナシのほか,バナナ,カリフラワー,チコリ,キュウリが含まれていた。「果物と野菜を多く取る食生活をしている人は,概して健康なライフスタイルを実行していることが,今回観察された脳卒中リスク低下の一因の可能性もある。