子宮がんワクチン男子にも 米専門家委員会が推奨
【2011年10月26日】
米疾病対策センター(CDC)の専門家委員会は25日、子宮頸(けい)がん予防のためのワクチンがのどなどのがんに対する予防効果があるとして、11~12歳の男子も定期接種の対象にするべきだとの見解をまとめた。米メディアが報じた。
ワクチンは、性交渉で広がるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染防止に効果があり、子宮頸がんや尖圭(せんけい)コンジローマを予防する。最近、男性に対しても口やのど、肛門のがんの予防効果があることが分かったため、性交渉を始める前の男子にも定期接種を推奨することにした。
同ワクチンは米国の少女に定期接種が奨励されているが、接種率は3割程度と低い。今回の男子への推奨は、米国内で深刻化している子宮頸がんを減らす効果も期待できるという。
ただ、米メディアは「同ワクチンを接種する男性は少ないのではないか」と懐疑的な見方を示している。