新潟・夏風邪ヘルパンギーナ流行 1週間あたり患者、11年ぶり700人超す
【2011年8月19日】
乳幼児を中心に夏場に流行する夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」の感染者が県内で増えている。8月の第1週で新たに感染が確認された患者数は767人となり、1週間あたりの患者数では2000年の夏以来11年ぶりに700人を超えた。第2週も新たに712人が患者となり、国が定める警報基準を大幅に超え続けている。
ヘルパンギーナは、突然高熱が出て、のどに発疹ができるウイルス性の感染症。1~4歳がかかりやすいとされ、2~4日の潜伏期間を経て症状が表れる。重篤になることは少ないが、特効薬はなく、治療は対症療法が中心となる。
県健康対策課によると、7日までの1週間、県内60の医療機関で診断された患者数は、昨夏の1週間あたりの最大患者数567人の1・35倍に。1機関あたりでは全国平均の4・17人を上回る12・78人となった。14日までの1週間でも1機関あたりでは11・87人となり、国の警報基準の1機関あたり6人を超え続けている。
感染経路としては、患者のせきなどによる飛沫(ひまつ)感染や、便から排出されたウイルスを取り込んでしまう場合が多いという。同課の担当者は「手洗いやうがいを徹底してほしい」と注意を呼びかけている。