新型、季節性に移行 インフルエンザで厚労省
【2011年4月1日】
2009年春に発生、世界的に大流行した新型インフルエンザについて、厚生労働省は31日、新型としての対策を終えたと発表した。4月からはA香港型などと同じ季節性インフルエンザとして扱う。
新たな名称は「インフルエンザ(H1N1)2009」。新型の流行を受けて始めた重症者などの発生動向の把握は、来シーズンも簡素化した形で続ける予定という。
09~10年は推計約2077万人がインフルエンザにかかり、ほとんどは新型で、ピークは秋という変則的な流行だった。10~11年は3月10日までの推計患者数は約962万人で、新型のほかA香港型の患者も多く、冬にピークを迎えるという例年並みの状況となった。このため専門家の部会で検討し、季節性への移行を決めた。