アルツハイマー初の貼り薬 使用確認、目で見て容易に
【2011年2月22日】
アルツハイマー型認知症の治療薬としては初の貼り薬となるノバルティスファーマと小野薬品工業の「リバスチグミン」について、厚生労働省の医薬品第1部会は21日、製造販売を承認してよいとの意見をまとめた。上部の分科会への報告を経て正式に承認される見通し。
2社によると、飲み薬と違い、患者の薬の使用状況を介護者が見て確認できるのが利点。海外では、吸収しやすい上腕、背中、胸に貼って使う。
思考や行動などにかかわる脳内の物質を分解してしまう酵素の働きを妨げ、症状の進行を遅らせるという。
ノバルティスからは「イクセロン」、小野薬品からは「リバスタッチ」との名前で販売される見通し。1月末時点で82カ国が承認している。