体調悪化「離職」引き金 脳卒中、高血圧…男性に集中 中高年縦断調査
【2007年12月27日】
中高年縦断調査:体調悪化、「離職」引き金 脳卒中、高血圧…男性に集中
中高年で体調を崩す人は男の方が多く、離職がその引き金になった可能性があることが26日、厚生労働省の「中高年縦断調査」で分かった。05年10月末現在で50-59歳の男女が対象で、第1回(05年11月)と第2回(昨年11月)の両調査に応じた3万1403人の回答を分析した。
中高年に多い脳卒中、がん、高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病の6疾病について、第1回調査時は罹患(りかん)していなかったが第2回で罹患していた人の割合を比較したところ、がんを除く5疾病で男の方が罹患率が高く、最も差が大きいのは高血圧(男6・9%、女3・8%)だった。
第1回調査時は仕事をしていたが、第2回では離職していたのは男3・6%、女5・0%で、この間に健康状態が「良い」から「悪い」に変化したのは男19・4%、女13・9%で、5・5ポイントの差がついた。
厚労省は「健康がすぐれずに離職した人もいるが、離職が体調悪化につながった可能性があり、その傾向は男性に強く表れているようだ」と分析している。