太り過ぎでがん危険高まる
【2007年11月1日】
世界がん研究基金(ロンドン)は1日、太り過ぎが少なくとも6種類のがんを引き起こす危険性があるとする調査結果を発表した。研究者はタイムズ紙に、がんの危険性を下げるためには体格指数「BMI」は25未満が望ましいとの考えを示した。
同紙によると、報告書は1960年代以降の7000件以上の研究結果を分析。太り過ぎと、食道がんや膵臓(すいぞう)がん、腎臓がんなどの間には明確な関連があると結論付けた。
報告書は、わずかな体重超過でもがんの危険性が高まると警告。ベーコンなどの加工肉は腸がんの危険性が高まるため避けるべきだとし、食べる量は牛肉などの赤肉を週500グラム以内にすべきだと勧告している。
ファストフードや甘い飲料、過度のアルコールも勧めないとしている。
この調査報告書に対し英大学の専門家は同紙に「適量の赤肉やベーコンなどは人体に害はない」と指摘、極端な食事制限などはすべきではないとコメントした。