10人に1人たばこで死亡 2015年のWHO予測
【2006年11月28日】
2015年にはたばこが原因で死亡する人が10人に1人に達し、30年には心筋梗塞(こうそく)と脳卒中、エイズが死因の上位3位を占めるなどとした世界の死因の将来予測を世界保健機関(WHO)の研究者がまとめ、米医学誌に27日発表した。
WHO本部のコリン・マザーズ博士によると、WHOや世界銀行などの統計を基に、戦争や交通事故なども含めた30年までの推計で、5歳未満の子どもの死者数が02年から半減する一方、エイズによる死者が280万人から650万人と倍以上になるとした。
たばこが原因とみられる肺がんや慢性閉塞(へいそく)性肺疾患による死者は、05年の540万人から15年には640万人、30年には830万人と増え続け、15年段階ではエイズによる死者の1.5倍、世界全体の約10%になるという。
30年には心筋梗塞が13・4%と1位で、脳卒中(10・6%)、エイズ(8・9%)と続く。02年と比べ1、2位は変わらないが、エイズは4位から浮上。交通事故死も10位から8位へと深刻度を増す。
平均寿命はすべての地域で5歳以上延びるが、日本人女性が88.5歳で世界最高を維持する一方、サハラ以南のアフリカ人男性は55歳に達しないなど、地域格差が大きいままだという。
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