やめたくてもやめられない。喫煙率、依然47% {3}
【2005年10月18日】
喫煙は本人だけでなく周囲にも健康被害をもたらし、医学9学会がまとめた「禁煙ガイドライン」は「禁煙推進こそが社会全体の健康増進に寄与する最大のもの」と位置付けている。
しかし、自己流での禁煙は難しいのが実情。厚生労働省の調査では、現在喫煙の習慣のある人のうち、禁煙を試みたことがある人の割合は、男性の約半数、女性では約60%に上り「たばこをやめようと思ってもやめられない」という人の多さをうかがわせる。
日本たばこ産業(JT)の調査によると、日本人の成人男性の喫煙率は1966年の84%をピークに年々減少し、現在では47%を切っている。
だが、米国の成人男性の喫煙率が24%程度であることなどに比べれば、まだ高い。医療関係者の間には、先進国並みの25%程度にまで低下させることを目指して、強力な禁煙政策を取るべきだとの声が強い。
また、成人女性の喫煙率は現在13%で、過去5年以上の間、目立った低下傾向はみられない。20-40代では一部、喫煙率の上昇傾向がみられるなど、日本のたばこ対策は、まだまだ不十分と言える。